ブロックチェーン技術による独自システムを刷新し、国内初株主総会での全ての行為「投票・質問・動議 」のバーチャル対応完了

報道発表資料
2021 年 6 月 16 日
アステリア株式会社

6 月 17 日、改正産業競争力強化法施行で バーチャルオンリー株主総会 の実施が可能に

ブロックチェーン技術による独自システムを刷新し
国内初 株主総会での全ての行為 投票・質問・動議 のバーチャル対応完了
当社定時株主総会(6/26 実施)で実運用し、来年度からはリアル会場廃止予定

アステリア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:平野洋一郎、東証一部:3853、
以下 アステリア)は、6 月 26 日(土)に開催する第 23 回定時株主総会において、新型コロナウ
イルスの感染拡大予防対策として、 「ハイブリッド出席型バーチャル株主総会」を実施することを
発表します。また、ブロックチェーン※1技術による独自システム「出席型バーチャル株主総会ソ
リューション」を刷新し新機能を含めた以下の仕様を実装することで、国内で初めて株主総会で
議決権を有する株主の全ての行為(投票・質問・動議)の対応が完了しました。


<ブロックチェーン技術を適用した動議対応・議決権投票・質問システムの特長>
・バーチャルオンリー株主総会で必須となる動議対応をバーチャル環境から実現:新機能
・基盤技術として、企業向けのブロックチェーンとして注目される Quorum※2 を適用
・株主には所有株式数に応じた議決権としてデジタルトークンを付与(計 134 万トークン)
・株主総会の最中でも投票や質問の受付が可能で、得票数はリアルタイムで瞬時に集計
・議決権行使書の案内に従って PC、スマートフォン等のブラウザから簡単に投票が可能
・投票結果はブロックチェーンに記録するので主催者でも投票内容の改ざんができない


■バーチャルオンリー株主総会の実施に向けた機能強化の背景
6 月 17 日より改正産業競争力強化法が施行されることにより、リアル会場を必要としないバー
チャルオンリー株主総会の開催が可能になりました。当社では、この法改正に合わせて、当社独
自のブロックチェーン技術をベースとしたシステムに、国内で初めて※3バーチャル参加の株主が
株主総会で動議対応ができる機能を実装。この機能追加により、議決権投票、質問、動議の全て
の株主の行為がバーチャル環境から実施できることが担保され、バーチャルオンリー株主総会の
実効性を確立しました。

議決権行使(投票)、株主質問サイトのイメージ 動議画面のイメージ





■6 月 26 日に実施する「第 23 回 定時株主総会」の概要
今回の定時株主総会においては、当社独自のブロックチェーン議決権投票システムを通じて、
議決権を有する株主 11,286 名に合計 1,343,808 個のデジタルトークンを議決権として発行し、投
票や株主質問に伴う処理をブロックチェーン上に記録します。このシステムの利用方法について
は「第 23 回 定時株主総会招集通知」で議決権を有する全ての株主に通知されています。ブロッ
クチェーンは企業向けの Ethreum として注目される Quorum を採用し、スマートコントラクト
によって、賛否を問う 4 議案 8 項目の処理を実施します。
<議案の内容>
第 23 回定時株主総会の 4 議案には、賛否を問う件数が 8 項目あることから 8 種類のデジタルト
ークンを議決権として株主に発行。なお、議決権行使の方法は複数設けてあり、ブロックチェー
ンによる投票以外にも①議決権行使書の郵送、②総会当日に出席(非推奨)から株主が選ぶこと
が可能です。
【本総会での議案】第 1 号議案 定款一部変更(本店の所在地)の件
第 2 号議案 定款一部変更(場所の定めのない株主総会)の件
第 3 号議案 取締役 5 名選任の件、第 4 号議案 補欠監査役 1 名選任の件
議案の詳細:https://www.asteria.com/jp/wp-content/files_mf/1623227514ipr210609_01.pdf

■「第 23 回定時株主総会」のスケジュール
時期 内容
第 23 回定時株主総会招集通知発送
6 月 10 日(木)
(ブロックチェーンによる議決権行使案内を同封)
6 月 11 日(金)〜25 日(金) 事前投票期間(期間中は 24 時間投票可能、最終日は 17 時半まで)
株主総会当日 株主総会当日も 10:30 よりブロックチェーンによる
6 月 26 日(土) 議決権行使や質問の受付を実施(投票結果は総会中に発表)
(当社株主総会はオンラインライブ配信しますので投票結果等は同配信による生中継やオンデマンド配信で確認することが可能です。
閲覧方法は当社 IR サイトにて近日中にご案内します。アステリア IR サイト https://www.asteria.com/jp/ir )


■今後の展開
アステリアでは第 22 回(2020 年 6 月)に実施
したブロックチェーン技術を用いたリアルタイム
での議決権行使・株主質問に加え、動議対応もブ
ロックチェーンを用いることで、公正で透明性が
高く、会場と同等の権利を行使できる環境を構
築。第 23 回(2021 年 6 月)の株主総会では会場
の出席者 0 人を目指し、実質的なバーチャルオン
リー株主総会の実施を目指します。
また、このブロックチェーンを用いたバーチャ
ルオンリー株主総会を可能とするシステムは、上
場企業を中心とした企業向けサービスとして展開
していくとともに、行政さらにはエンターテイメ
2020 年 6 月に開催した株主総会の様子
ント領域における投票の集計方法や結果に公正性を
@アステリア本社(大半の株主はバーチャル参加)
担保できる仕組みとして拡張する計画です。

※1:ブロックチェーン:ビットコインによって発明・実装された P2P 方式によるデータ処理の基盤技術。複数の
コンピューターが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理するのが特
徴。安価なコンピューターでも、ゼロダウンタイムと、改ざん不可能なセキュリティを実現する。バックア
ップや冗長化も必要なく、劇的なコスト削減が可能であり、金融をはじめ様々な業界で活用できる技術とし
て注目されている。
:米国 JP モルガン・チェース社が開発し、現在米国 ConsenSys 社が所有する Ethreum
※2 :Quorum(クオラム)
をベースとしたスマートコントラクトプラットフォーム。金融分野における企業向けブロックチェーンとし
て開発される。
※3: 当社調べ。



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■「アステリア株式会社」について( Web サイト https://www.asteria.com/ )
アステリア株式会社(2018 年 10 月にインフォテリアから社名変更)は、企業内の多種多様なコンピ
ューターやデバイスの間を接続するソフトウェアやサービスを開発・販売しています。主力製品の
ASTERIA Warp は、異なるコンピューターシステムのデータをノーコードで連携できるソフトウェア
で、大企業、中堅企業を中心に 9,208 社(2021 年 3 月末現在)の企業に導入されています。また、
Handbook は、営業資料や商品カタログ、会議資料などあらゆる電子ファイルをスマートフォンやタブ
レットで持ち運べるサービスのスタンダードとして、1,607 件(2021 年 3 月末現在)の企業や公共機関
で採用されています。
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【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】
アステリア株式会社 広報・IR 部:長沼史宏、齋藤ひとみ
TEL:03-5718-1297 / 携帯電話:080-7834-0841(長沼) / E-mail:press@asteria.com

【ハイブリット出席型株主総会の仕組みに関するお問い合わせ先】
アステリア株式会社 研究開発本部 ブロックチェーンソリューショングループ:森 一弥
TEL:03-5718-1250 / FAX:03-5718-1261 / E-mail:blockchain@asteria.com

アステリア、Asteria、Handbook はアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。





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