日本人で3人目となる「サービスのためのCMMI」審査員資格の取得および新サービス提供開始のお知らせ

2017 年 6 月 13 日
株式会社システム情報
http://www.sysj.co.jp/


日本人で3人目となる「サービスのための CMMI」審査員資格の取得
および新サービス提供開始のお知らせ

株式会社システム情報(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木隆司、JASDAQ:3677)
の CMMI コンサルティング室長の小林浩は、2017 年 6 月 5 日付けで、日本人で 3 人目となる
「サービスのための CMMI」(略称 CMMI-SVC)の審査員(リードアプレイザー)資格を取得いた
しました。(*1)またそれに伴い、新しいサービス「サービスのための CMMI」適用コンサルテ
ィングサービスを開始いたします。


CMMI-SVC のリードアプレイザー
CMMI は米国カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所(SEI)が開発した、プロセス
改善のためのモデルです。(*2) CMMI は組織のプロセスの改善度合いを評価するために 5 段階
の成熟度を定義しています。レベル 4 および 5 では統計手法を活用した高度な管理や改善評価
が要求され、「高成熟度」という名称で、レベル 3 以下と区別されます。
CMMI には3つのモデルがあり、CMMI-SVC はそのうちの一つです。最も歴史が長く、国
内外で広く使われているモデルは「開発のための CMMI」(略称 CMMI-DEV)です。
小林は CMMI-DEV のリードアプレイザー(以下 LA と呼ぶ)の資格に加えて、CMMI 高成熟
度 LA の資格を取得し、国内のお客様の成熟度レベル 5 のアプレイザルをリードした実績を有
します。
このたび CMMI-SVC の LA の資格を取得したことで、CMMI-DEV に加えて CMMI-SVC
についても、高成熟度のレベル 4 及び 5 を含めた全ての成熟度を評価できるようになりました。





CMMI-SVC の特徴
システム開発に焦点を当てた改善モデルとして、長い間 CMMI-DEV が国内外で広く活用さ
れてきましたが、近年、開発に加えて、保守・運用を含めたトータルでの IT サービスのプロ
セス改善の重要性が高まってまいりました。CMMI-SVC には、サービス合意の締結、サービ
ス要求への対応、障害やトラブル対応、需給バランスの調整、サービスメニューの標準、サー
ビス継続計画の立案、 IT
サービスシステムの移管など、 サービス提供組織が実施すべきベスト
プラクティスが含まれております。
CMMI-SVC はトータルでの IT サービスをカバーいたしますが、CMMI-DEV を組み合わせ
ることにより、より強固なプロセス改善基盤が構築可能です。




また、日本におけるサービス産業は、GDP・雇用ベースで日本経済の 7 割近くを占める重要
な産業であり、サービス産業のイノベーションと生産性向上は、日本経済の発展にとって重要
な課題の一つとなっています。CMMI-SVC の定義するプラクティスは IT 関連サービスに限ら
ず、あらゆるサービス産業で適用可能です。実際に海外では、コンサルティング、コールセン
ター、教育機関、保険など、様々なサービス関連業務で適用実績があります。(*3)


CMMI-SVC を活用したコンサルティングサービスの計画
2017 年 6 月 5 日現在、世界で 614 の組織が CMMI-SVC のアプレイザルの結果を公表して
います。(*4) 日本でも海外と同様にトータルでの IT サービスのプロセス改善ニーズは高まっ
ておりますが、最近まで CMMI-SVC の達成実績はありませんでした。しかし 2017 年 4 月、
株式会社 NTT データ様の第二公共事業本部社会保障事業部社保第一統括部が、国内初の
CMMI-SVC レベル 3 を達成したことからも、今後日本でも注目を集めると予想しております。


株式会社 NTT データ様のニュースリリース (2017 年 4 月 26 日)
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/042600.html


システム情報では CMMI-SVC を活用したプロセス改善や、CMMI 成熟度レベル達成支援の
コンサルティングのご提供へ向けて現在準備しております。その一つとして CMMI-SVC を活
用したプロセス改善のパイロットコンサルティングを以下の複数の業種で実施中です。
 IT 関連:アウトソーシング会社、コンサルティング会社
 IT 関連以外:ヘルスケアサービス会社、飲食店、上場企業の人事部


今後 CMMI-SVC を活用することにより、これまで IT システム開発に特化していたプロセ
ス改善コンサルティングサービスの適用範囲を、IT 以外の業種にも拡大してまいります。


以 上


(*1)日本人の CMMI-SVC リードアプレイザー
以下のサイトからデータを獲得し、システム情報が集計した。
CMMI Institute -Find a Partner-Sponsored Individual
http://partners.cmmiinstitute.com/find-partner-sponsored-individual/


(*2)CMMI(Capability Maturity Model Integration )
米国カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所(SEI)が開発したプロセスの能力成熟
度モデル。組織のプロセス能力(成熟度)を 5 段階で評価し継続的な改善を促す、体系的なプロ
セス改善のためのモデルであり、以下の 3 つのモデルがある。
・「開発のための CMMI」(CMMI for Development, 略称 CMMI-DEV)
「サービスのための CMMI」(CMMI for Services, 略称 CMMI-SVC)

・「取得のための CMMI」(CMMI for Acquisition, 略称 CMMI-ACQ)
CMMI に関する公式情報は、以下の CMMI Institute ホームページを参照。
http://cmmiinstitute.com/get-started


(*3)CMMI-SVC の適用業種
以下のサイトおよび書籍からデータを獲得し、システム情報がまとめた。
・CMMI Institute - Published Appraisal Results
https://sas.cmmiinstitute.com/pars/pars.aspx
・書籍「CMMI for Services- Guidelines for Superior Service (Second Edition)」
出版社:Addison Wesley
著者:Eileen C. Forrester, Brandon L. Buteau, Sandy Shrum


(*4)CMMI-SVC レベル達成会社数
以下のサイトからデータを獲得し、システム情報が集計した。
CMMI Institute - Published Appraisal Results
https://sas.cmmiinstitute.com/pars/pars.aspx


< お問合せ先>
株式会社システム情報
CMMI コンサルティング室
電話番号:03-5547-5701
E-mail: hinkan@sysj.co.jp




7522