ユーグレナ社、国連世界食糧計画(WFP)と事業連携に関する覚書を締結

2019 年 2 月 25 日

ユーグレナ社、国連世界食糧計画(WFP)と事業連携に関する覚書を締結
~日本企業として初、緑豆栽培でのバングラデシュ農家の生計向上支援と
ロヒンギャ難民への食料支援計画を始動~
株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充、以下ユーグレナ社)と、ユーグレナ社とム
ハマド・ユヌス博士率いるグラミンクリシ財団※1 が運営する合弁会社 euglena GG Ltd.(本社:ダッカ、
Co-CEO:佐竹右行、以下グラミンユーグレナ)は、ユーグレナ社と国際連合世界食糧計画(World Food
Programme、以下 WFP)が、事業連携に関する覚書を本日付けで締結したことをお知らせします。
今回の事業連携により、グラミンユーグレナがバングラデシュ共和国(以下バングラデシュ)にて行
う緑豆栽培事業「緑豆プロジェクト」を通じて、バングラデシュ小規模農家の生計向上支援、およびロ
ヒンギャ難民※2 への食料支援推進を目指します。




バングラデシュでの調印式にて

グラミンユーグレナは、バングラデシュ農村での雇用創出と収入増加を実現するため、日本の農業技
術を用いてバングラデシュで多く食されている緑豆の栽培を支える「緑豆プロジェクト」を、ユーグレ
ナグループの一員として 2014 年 10 月より行っています。
ユーグレナ社は、バングラデシュにて現地 NGO 等と協力して、子どもたちにユーグレナクッキーを
配布する「ユーグレナ GENKI プログラム」を 2014 年 4 月より実施しています。2017 年 12 月には、そ
の経験を活かし、バングラデシュ政府とダッカ大学の学生の支援のもと、栄養価の高い特製ユーグレナ
クッキー20 万食分をロヒンギャの難民キャンプへ届けました。


そしてこの度、上記の実績・ノウハウが評価され、日本企業として初めて、ユーグレナ社が WFP の事
業連携のパートナーとして採択されました。今回の事業連携により、ユーグレナ社とグラミンユーグレ
ナは WFP とともに、バングラデシュの小規模農家に対する緑豆の栽培技術移転、およびロヒンギャ難民
に対する E バウチャーを活用※3 した食料支援を行う予定です。なお、ユーグレナ社は、WFP バングラデ
シュより 2 年間に渡って合計 200 万 US ドル(約 2.2 億円)の活動資金を受領※4 する見込みです。
今後もユーグレナ社とグラミンユーグレナは、
「人と地球を健康にする」ことを目指し、小規模農家の
持続可能な生計能力向上およびロヒンギャ難民の健康状況改善を目指してまいります。
詳細は以下の通りです。
※1:2006 年ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士が設立した財団。

※2:バングラデシュ南東部コックスバザールにはミャンマーから避難民の大規模流入が発生、現在約 100 万人が避難生活をしている。

※3:WFP がロヒンギャ難民の情報をカード(E バウチャー)に登録し、同カードに毎月定められた金額を入金することで、

ロヒンギャ難民が WFP と提携した地域小売店から食材を購入することを可能にするシステム。

※4:2019 年 1 月 6 日に在バングラデシュ日本国大使館と WFP との間で、供与額 500 万 US ドル(約 5.5 億円)の無償資金協力

「バングラデシュ小規模農家への生計向上支援及びミャンマーからの避難民への食糧支援計画」に関する書簡の交換が行われた

ことによるもの。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006951.html



WFP とユーグレナ社の事業連携について
■事業連携に関する関係図(予定)





■事 業 期 間:2 年間(2019 年 1 月 15 日~2021 年 1 月 14 日)
■各社の役割:
○国際連合世界食糧計画(WFP)
・ユーグレナ社への活動資金提供(2 年間で 200 万 US ドル
(約 2.2 億円))
・グラミンユーグレナからの緑豆の購入と、その緑豆を用いた E バウチャー例
ロヒンギャ難民に対する E バウチャーを活用した食料支援
○ユーグレナ社・グラミンユーグレナ
・バングラデシュの小規模農家に対する緑豆栽培技術習得のためのトレーニングの実施
■実 施 地 域:バングラデシュ共和国(地域:ポトアカリ、コックスバザール)
■対 象:小規模農家 2,000 人(ポトアカリ:1,500 人、コックスバザール:500 人)
ロヒンギャ難民 20,000 人


<「ユーグレナ GENKI プログラム」と「緑豆プロジェクト」について>
・「ユーグレナ GENKI プログラム」
ユーグレナ社は、2014 年 4 月に世界の子どもたちに栄養を届けることを目的に「ユーグレナ GENKI
プログラム」を立ち上げました。栄養改善が必要なバングラデシュの小学校に給食としてユーグレナ
クッキーの配布を開始し、58 校、約 1 万人の子どもたちに、平均週 5 日ユーグレナクッキーを配布し
ています(2019 年 1 月末時点)
。https://euglena.jp/genki/


・「緑豆プロジェクト」
グラミンユーグレナは、バングラデシュ農村での雇用創出と収入増加を実現するため、日本の農業技
術を用いてバングラデシュで多く食されている緑豆の栽培を支える「緑豆プロジェクト」を、ユーグ
レナグループの一員として 2014 年 10 月より行っています。現在、バングラデシュの 6,331 人の農家
たちが緑豆を育てています(2019 年 1 月末時点)
。https://www.euglena.jp/business/grameen/


<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の屋外大量培養技術の確立に成功。微
細藻類ユーグレナを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売を行うとともに、バイオ燃料の生産に
向けた研究を行っています。2012 年 12 月東証マザーズに上場。2014 年 12 月東証 1 部に市場変更。経
営理念は「人と地球を健康にする」
。https://euglena.jp


<グラミンユーグレナについて>
ユーグレナ社とムハマド・ユヌス博士率いるグラミンクリシ財団による合弁会社で、2014 年 10 月より、
貧困に苦しむ農村地区の所得向上や生活改善を目指したソーシャルビジネスとして、もやしの原料とな
る緑豆栽培「Mungbean Project(緑豆プロジェクト)」に取り組んでいます。世界で初の農業分野におけ
るソーシャルビジネスの取り組みです。


以上

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