国内初!バイオ燃料(SAF)を使用したヘリコプターフライトを実施

2022 年 6 月 1 日

国内初!
バイオ燃料(SAF)を使用したヘリコプターフライトを実施
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、中
日本航空株式会社(本社:愛知県西春日井郡豊山町 代表取締役社長:二神一、以下「中日本航空」

と、エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区 最高執行責任者・社長:ギヨ
ム・ルプランス、以下「エアバス社」)と共同で、中日本航空が保有する H215(エアバス社製 AS332
L1 型)で、ユーグレナ社が製造・販売する SAF「サステオ」
(以下、「サステオ」
)を使用した国内初の
ヘリコプターによる飛行を実施しました。本フライトは、愛知県の名古屋空港より約 30 分間の飛行を
行いました。




ヘリコプターへの給油 SAF を給油したヘリコプター



今回のフライトで給油した「サステオ」は、使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出された
ユーグレナ油脂等を原料としており、機体自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な、
国際規格である「ASTM D7566 Annex6 規格」に適合した SAF です。
「サステオ」は、燃料の燃焼段階では
CO2 を排出しますが、使用済みの食用油の原材料である植物も、ユーグレナも、成長過程で光合成によ
って CO2 を吸収するため、燃料を使用した際の CO2 の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカー
ボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。


<中日本航空株式会社二神一代表取締役社長コメント>
エアバス社、ユーグレナ社と協力し、国内初のヘリコプターによる SAF を使用したデモフライトの成
功を嬉しく思います。今回の SAF を使用したフライトは、航空機のフライト時に排出される二酸化炭素
の削減に取り組む当社にとって、大変重要な試みです。本検証の結果を踏まえ、将来的な本格導入に向
けての検討を引き続き進め、持続可能な日本の空の実現を目指します。今後も幅広いミッションにおい
て、エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン様の万全なサポートを期待しています。


<エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社ギヨム・ルプランス最高執行責任者兼社長コメント>
エアバス・ヘリコプターズの長年のお客様である中日本航空様とともに、ヘリコプターの飛行の脱炭
素化の実現に向け、国内初の SAF フライトの実施の成功を大変嬉しく思います。エアバス・ヘリコプタ
ーズはヘリコプター市場のリーダーとして、オペレーターとともに持続可能な飛行の未来を拓き、国内
の航空業界における二酸化炭素排出量削減を目指します。本日飛行した H215 は、お客様が求める高い
任務効率と性能を発揮いたします。


<株式会社ユーグレナ出雲充代表取締役コメント>
2021 年 6 月に当社が製造した SAF を使用したフライトを実現し、陸海空すべての分野における移動体
でのバイオ燃料導入を達成し、各分野での「サステオ」の導入が進んでおります。今回、中日本航空、
エアバス社と共同でヘリコプターでの初フライトを実現できたことを大変嬉しく思います。このフライ
トにより、ヘリコプターで「サステオ」をご使用いただいて問題ない、ということを感じていただけた
かと思います。今後も「サステオ」の普及拡大を進め持続可能な社会の実現を目指します。


<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成
功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の
製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014 年よりバングラデシュの子どもたち
に豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナ GENKI プログラム」を継続的に実施。
「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)
」をユーグレナ・フィロソフィーと定義
し、事業を展開。https://euglena.jp

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