HIF-PH阻害薬の日本国内における共同開発及び販売に関する契約締結について

2017 年 10 月 26 日
各 位
会 社 名 日本たばこ産業株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 小泉 光臣
(コード番号 2914 東証 第一部)
問 合 せ 先 IR 広報部(TEL 03-3582-3111 代表)
( )


会 社 名 鳥居薬品株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 髙木 正一郎
(コード番号 4551 東証 第一部)
問 合 せ 先 経営企画部(TEL 03-3231-6814)




HIF-PH 阻害薬の
日本国内における共同開発及び販売に関する契約締結について



日本たばこ産業株式会社(以下「JT」)及び鳥居薬品株式会社(以下「鳥居薬品」)は、
JT が創製し日本国内での臨床開発を実施している HIF-PH 阻害薬「JTZ-951」の腎性貧血
を適応症とする経口剤について、日本国内における今後の共同開発及び販売に関する契約
を本日締結しましたのでお知らせいたします。


JTZ-951 は、低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素含有タンパク質(HIF-PHD)※を阻害
することにより低酸素誘導因子(HIF)を安定化し、内因性のエリスロポエチン(EPO)
産生の亢進に加えて鉄代謝分子の発現を制御することで、赤血球の産生を高め、貧血状態
を改善することが期待されます。JTZ-951 は、現在、腎性貧血患者を対象として、日本に
おいて第Ⅱ相臨床試験の段階にあります。
※HIF-PHD は、細胞への酸素供給が不足状態に陥った際に細胞質中に誘導され、赤血球の造血を促進す

る代表的な転写因子(HIF)を分解する水酸化酵素のことです。



今回の契約により、今後日本国内においてはJT及び鳥居薬品が共同で本剤の開発を行い、
販売・プロモーション活動については鳥居薬品が独占的に行うことになります。なお、本
契約の締結に伴い、鳥居薬品はJTに対し契約一時金を支払います。
鳥居薬品の日本の腎・透析領域における豊富な経験を活かし、JT グループ全体で本剤の
製品価値の一層の向上と、国内での早期の上市を目指してまいります。


本契約締結による、JT グループの当期業績への影響は軽微です。また、本契約締結によ
る鳥居薬品の当期業績への影響については、鳥居薬品が本日公表した業績予想に織り込み
済みです。


腎性貧血について
腎性貧血は慢性腎臓病(CKD)患者における合併症の一つであり、腎機能障害に伴う腎
臓での EPO 産生能低下がその主たる要因と考えられています。
腎性貧血による赤血球数の減少に伴う酸素供給不足は、臓器でのエネルギー産生を低下
させ、日常生活における運動能や活動性の低下を招き、Quality of life(QOL)の低下を来
たします。


以上

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