再生医療等製品に対応した超低温保管・輸送設備の全国展開について

2021 年 1 月 27 日
各 位
会 社 名 アルフレッサ ホールディングス株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 荒川 隆治
(コード番 号 2784 東 証一 部 )
問 合 せ先 執 行 役 員 コーポレートコミュニケーション部 長 根本 壮一
(TEL:03-5219-5102)


再生医療等製品に対応した超低温保管・輸送設備の全国展開について

当社の子会社であるアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福神雄介、
以下「アルフレッサ」といいます)は、再生医療等製品※に対応した超低温保管・輸送設備である再生
医療等製品保管庫(以下「保管庫」といいます)をアルフレッサの主要な物流センターに設置いたしま
したので、下記のとおりお知らせいたします。





1.背景
昨今、医薬品業界において再生医療等製品の実用化が進んでいます。再生医療等製品の中には、
発症後短時間のうちに投与する必要がある製品や使用期限が短い製品も多く、サプライチェーン全
体を通して超低温の環境の維持や個々の製品のトレーサビリティの確保が必要である等、通常の医
薬品よりもさらに厳格な管理体制が求められています。
こうした再生医療等製品の普及のカギの一つが高品質な保管・輸送体制の確立であり、全国にくま
なく供給できる体制を整える必要があります。


2.保管庫の概要
今般、アルフレッサは主要な物流センター3 か所に再生医療等製品に対応した保管庫を設置いた
しました。保管庫はマイナス 150℃対応の液体窒素を用いた貯蔵タンクおよびマイナス 80℃対応の
超低温フリーザーや、入出庫、在庫管理用システム等、標準化された設備が導入された専用スペー
スとなっています。





3.保管庫を設置した物流センター
以下のアルフレッサの物流センター3 か所に保管庫を設置いたしました。
(1)埼玉物流センター
所在地:埼玉県新座市野火止二丁目 7 番 36 号
(2)愛知物流センター
所在地:愛知県一宮市小信中島字川東 3 番
(3)大阪物流センター
所在地:大阪府大阪市北区長柄東二丁目 9 番 46 号


4.保管庫の標準設備
(1)超低温の保管・輸送環境
マイナス 150℃対応の液体窒素を用いた貯蔵タンクおよびマイナス 80℃対応の超低温フリーザ
ーを導入し、超低温保管や輸送・輸送資材供給に対応する環境を構築しています。
(2)入出庫、在庫管理用システム
液体窒素保管タンクへの入出荷や在庫を管理するシステムを導入予定であり、これにより流通
管理を徹底します。
(3)安全・警報設備
保管庫内の酸素濃度低下時は、直ちに警報が発報し、従業員の安全を確保します。また、機器
の温度異常時には、警報が発報するとともに、それぞれの機器のバックアップへ切り替えます。


5.アルフレッサグループの再生医療等製品の保管・輸送体制
アルフレッサは再生医療等製品の保管・輸送拠点として、2018 年 8 月に「殿町再生医療流通ステ
ーション(神奈川県川崎市)」、2020 年 10 月に「神戸再生医療流通ステーション(兵庫県神戸市)」を
設置し運用しています。今回、アルフレッサの物流センター3 か所に保管庫を設置し、再生医療等製
品をさらに安心・安全に保管・輸送できる体制へ強化しております。
今後は、アルフレッサグループの他の医療用医薬品等卸売事業会社も含めて、2021 年度内に 6 か
所の主要な物流センターに同様の設備を設置する予定です。アルフレッサグループは殿町と神戸の
2 か所の再生医療流通ステーションと 9 か所の保管庫を用いて、アルフレッサが培ってきた再生医療
等製品の保管・輸送に関するノウハウを活かした、再生医療等製品の保管・輸送業務に対応した全
国流通ネットワークを構築していきます。
以 上


※再生医療等製品とは、細胞や組織を培養・加工した上で体内へ投与や移植をし、病気や事故等で失
われた身体の組織や臓器を再生する治療法である再生医療に用いられる製品で、希少疾病や難病など
の未だ有効な治療法が見つかっていない疾患の特効薬として期待されています。現在、世界中の製薬
企業やバイオベンチャー企業などが様々な再生医療等製品の開発を進めており、将来的に急速な市場
の拡大が見込まれています。


液体窒素を用いた貯蔵タンク 超低温フリーザー




液体窒素を用いた輸送容器 ドライシッパー 監視・警報システム





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