Chronosphere-L6S販売開始のお知らせ

News Release
2019 年 6 月 25 日




業界初!クラウド型みちびきcm精度測位受信機

Chronosphere-L6S 販売開始のお知らせ
クラウド型受信機によりcm精度測位率の向上とロケーションサービスの開発を加速


株式会社コア(本社:東京都世田谷区、代表取締役 社長執行役員 松浪 正信、以下「コア」)は、「Cohac∞」
(コハクインフィニティ)ブランドの新たな製品として、みちびきcm精度測位受信機「Chronosphere-L6S(クロノスフィア
エルロクエス)」の販売を開始いたします。「Chronosphere-L6S」は、機能の一部をクラウド化し、50 万円を切る受信機
本体価格を実現するとともに、クラウド上でのアプリケーション開発環境を提供してまいります。性能面でも、クラウド側でみちび
きの補強信号を常時取得することで、cm精度測位までの初期収束時間(TTFF: Time To First Fix)と、ビルやトンネ
ル等による衛星信号遮断後の復帰時間を短縮し、cm精度測位の目安となる FIX 率の向上を実現しました。本日より予
約販売を開始し、7 月上旬より随時出荷予定です。


クラウド型 cm 精度測位受信機 New! 単独 cm 精度測位受信機




L6補強信号 アプリケーション開発
利用環境




Chronosphere-L6S Chronosphere-L6
498,000 円 から (2018 年 11 月発売)


<特長>
1) 業界初の低価格化と小型化を実現!
2) 信号遮断からの復帰時間を大幅に短縮!

3) クラウド連携の信号補強、アプリ利用



News Release

1. Chronosphere-L6S の特長
本機は「cm精度測位の利用をもっと身近に」をコンセプトに開発しました。期待が先行する利用促進分野で、
いち早く試し、利用効果を体感できるよう、様々な性能・機能・サービスの向上を図っております。



位置情報
蓄積 DB


アプリケーション
開発環境
補強信号
(L6)

ク ラ ウド


測位結果


Chronosphere-L6S

利用の促進が期待される分野




測量・土木 建機・農機 鉄道 車両管理・3D 地図 ドローン




1) 業界初の低価格化と既製の L6 製品比 1/3 となる小型化を実現!
みちびきcm精度測位補強サービスは、対応受信機が高価格・大型であることが課題でした。
「Chronosphere-L6S」は、希少・高価な受信機の L6 信号に関わる処理をクラウドサービス化することで、受信

機本体価格の大幅な低価格化※1 を実現、一部ハードウェアを受信機から切り出すことで、サイズも市場化され
ている既製品比で 1/3 と小型化しました。
※1 クラウド利用料・通信料が別途かかります。アンテナはオプションです。




1/3 に小型化!
(容積比)
既製の L6 製品




Chronosphere-L6S



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2) 初期収束時間を大幅に短縮、信号遮断からの復帰時間も 10 秒以内に大幅に短縮!
受信機を起動してからcm精度測位がなされるまでの初期収束時間は、ユーザが受信機を利用できるまでの待ち時
間を意味し、通常 CLAS(Centimeter Level Augmentation Service)方式の受信機では、測位に必要な一
連の L6 信号情報を受信するまでに最低でも 1 分程度の初期収束時間が必要となります。「Chronosphere-L6S」
は、クラウド側で L6 信号を常時取得し、当社独自技術※2 により L6 信号情報を起動前の情報までさかのぼって配信
することで、cm精度測位までの初期収束時間を他社 L6 対応品より約 50 秒短縮しました。また、トンネル等により
一定期間衛星信号が遮断された環境から復帰する場合も、遮断期間の L6 信号情報をクラウドから取得することで、
10 秒以内でcm精度測位に復帰します。本機能により、受信機の起動時および悪条件からの復旧時でも、非常に
高いパフォーマンスを発揮することができます。
※2 特許出願済




【測定結果(参考値)】




<cm精度測位率の向上>
クラウド側で L6 信号情報を安定的に取得することで、利用者にビルやトンネルなど衛星信号の遮断される状況が
発生しても復帰後すぐに CLAS 測位が可能となり、従来の CLAS 受信機に比べてcm精度測位の目安となる FIX
率を向上いたしました。



3) クラウド連携での信号補強、アプリケーションの開発・利用が可能に!
「Chronosphere-L6S」は、クラウド機能と連動することで低価格化と測位精度の向上を実現します。測位する上で
受信機が既にクラウドとつながっていることから、新たにネットワークやサーバインフラを構築することなく、すぐに独自のロケ
ーションサービスを開発できる環境を実現します。今後クラウド上のアプリケーション開発環境を整備して、位置情報の蓄
積データベースとともに、ユーザ様にご提供してゆく予定です。なお、アプリケーション開発は当社にて実施させていただくこ
とも可能です。





News Release
2. 製品仕様




前面 後面




* クラウド側機能




※ 仕様は予告なく変更することがあります。




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3. 今後の展開
この度は、これまでの GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機の開発力と、自社が保有する IoT
(Internet of Things)とクラウドの技術力を組み合わせ、クラウド型 GNSS 受信機「Chronosphere-L6S」を実
現いたしました。
準天頂衛星みちびきのcm精度測位補強サービスは 2018 年 11 月に開始されましたが、当社は 2005 年より高精
度測位技術の研究・開発を進めてきており、「みちびき」対応ソリューション「Cohac∞」シリーズを展開して数多くの実証
実験にも参加してまいりました。これからも、みちびき利用促進に向けた社会実装に積極的に取り組むとともに、最新技
術を軸とした GNSS ソリューション「Cohac∞」でお客様の課題解決を進めてまいります。
【Cohac∞特設ページ】 https://www.gnss.jp/




■ 株式会社コアについて

1969 年創業の東証一部上場企業。マイコンを搭載した組込み機器が社会に登場した草創期から組込みソフトウェア
開発事業を開始し、また OA 化や銀行のオンライン化が始まった当初からエンタープライズソフトウェア開発事業を手がけ、
長年の経験と実績、豊富なエキスパート人材を数多く有しています。近年は、マーケットアウト指向のSIサービス、セキュ
リティ・ソリューションをはじめとするソリューションサービスとともに、組込みソフトウェアの技術や応用ノウハウを結実させた IoT
関連製品や 2005 年から事業を開始している GNSS 関連製品を軸に、次世代に向けたソリューション提供に注力してお
ります。 https://www.core.co.jp




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本プレスリリースは、当社の定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありませ
ん。当社の業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である決算短信等をご参照ください。




本プレスリリースに関するお問い合わせ先
■ 本製品に関するお問い合わせ先 ■ 報道関係のお問い合わせ先


株式会社コア 株式会社コア
GNSS ソリューション開発センター 経営管理室
営業統括部 経営管理担当
牧 鎌原
TEL:044-989-5115 TEL:03-3795-5111
E-Mail:gc-sales(at)core.co.jp E-Mail:coo-office(at)core.co.jp
※(at)を@に変換し、ご利用ください。 ※(at)を@に変換し、ご利用ください。





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