「網羅的がん遺伝子解析;プレシジョン検査」の開始について

2017 年6月 13 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6693-9571)


「網羅的がん遺伝子解析;プレシジョン検査」の開始について


当社グループ会社の株式会社ジェネティックラボ(代表取締役社長:福永健司、北海道札幌市、以下、ジェネ
ティックラボ)は、独立行政法人国立病院機構 北海道がんセンター(院長:近藤 啓史、北海道札幌市、以下、
北海道がんセンター)及び三菱スペース・ソフトウエア株式会社(代表取締役社長:稲畑 廣行、東京都港区)
は、協業で「網羅的がん遺伝子解析;プレシジョン検査」を開始いたしますので、お知らせいたします。


【概 要】
2017 年 7 月より、北海道がんセンター・がんゲノム医療センターでは、一人一人のがん患者さんに最も適し
た治療薬の情報を提供するために、
「がん遺伝子外来」を開設し、受託解析にて、複数のがん遺伝子を調べる検
査を導入致します。本外来では,自費診療にて,研究ではなく医療サービスとして網羅的ながん遺伝子検査を実
施します。
「がん遺伝子外来」では、がんゲノム医療センターの医師が、まず「がん遺伝子検査」の目的や意義について
説明します。患者さんが検査の実施に同意された場合には、提出していただく病理組織検体の手続きと採血を行
います。この遺伝子検査システムは、がんゲノム医療センター長の西原医師が北海道大学病院にて開発したクラ
ーク検査に基づきながら、米国病理学会が承認した国際臨床検査成績評価プログラム(CAP)を取得した検査セ
ンターを有するジェネティックラボと、バイオメディカルインフォマティクスにおいて国内最高レベルの技術と
システムを有する「三菱スペース・ソフトウエア株式会社」との共同開発により、受託解析として実施するもの
であり、プレシジョン検査(PleSSision; Pathologists edited, Mitsubishi Space Software supervised clinical
sequence system for personalized medicine)と名付けられた国内検査です。北海道がんセンターでは、得られ
た検査結果はすべての診療科の医師が集まる Cancer Board(カンファレンス)に提示され、推奨される治療法
について遺伝子解析担当医を含む総勢 50 名以上の医師及び専門スタッフの意見を聞きます。その検討結果は、
検査同意から約 3 週間後の外来にて患者さんにご説明します。さらに、北海道がんセンターでは、治験への紹介
だけではなく、自費診療を選択される患者さんに対しても、チーム医療体制を構築することで、患者さんにより
きめ細かな医療サービスを提供することを目指しています。
ジェネティックラボは、このたびの網羅的がん遺伝子解析(プレシジョン検査)及び昨日公表しましたがん関
連遺伝子を対象とした受託解析サービスの開始により、クリニカルシークエンス事業を拡充させ、個別化医療に
貢献してまいります。
なお、本件による 2018 年3月期の業績への影響は未定ですが、個別化医療への貢献を通じて積極的に業績拡
大につなげてまいります。
(注)本件に関する記者会見につきましては、明日 14 日 13 時 30 分より北海道がんセンターにて行われる予定で
す。

以上

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