当社子会社の(株)安評センターの韓国における非臨床試験受託営業活動開始に関するお知らせ

2020 年 12 月 7 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6551-2601)


当社子会社の(株)安評センターの韓国における非臨床試験受託営業活動開始に関するお知らせ


当社子会社の株式会社安評センター(代表取締役社長:福永 健司、静岡県磐田市、以下、安評センタ
ー)は、このたび韓国の KRCC Co., LTD.(CEO/President:Henry (HyunIl) Shin、Sowon-si,
Gyeonggi-do,Republic of Korea、以下、KRCC)と、韓国における非臨床試験受託活動に関する代理店
契約を締結いたしました。また、当社創薬支援グループが有する分子標的薬※1 や免疫チェックポイ
ント阻害剤※2 の研究開発に必要な FACS、遺伝子解析及び分子病理技術等のサービスに関しても、今
後、KRCC を通じてバイオ医薬品開発先進国である韓国において、営業活動を開始いたしますので、
お知らせいたします。


1.経緯
安評センターは、設立来 40 年間に蓄積された実績、信頼を背景に、充実した GLP(Good Laboratory
Practice:優良試験所基準)※3 及び AAALAC(国際実験動物ケア評価認証協会)認証※4 施設での高い科
学性と信頼性に立脚した医薬品,食品,食品添加物,農薬,飼料添加物,一般工業化学物質等の化学物
質の安全性試験のデータを提供しています。また、当社創薬支援グループにおいては、この他、薬効薬
理試験、遺伝子解析、分子病理、及び遺伝子改変マウス作製に関する受託サービスを展開しています。
一方、KRCC は、国内外の CRO 企業の代理店ビジネスを展開し、韓国バイオ医薬品業界に広いネットワ
ークを有しています。
韓国のバイオ医薬品産業は急激な成長を遂げており、韓国政府も全面的な支援を表明しています。韓
国には、約 230 社の GMP※5 施設の研究所を有する製薬企業があり、それを受けて CRO 市場は有望な市場
として注目され、その市場規模は非臨床試験のみで 600 億円とも推測されています。
安評センター及び当社創薬支援グループは、KRCC が有する韓国製薬企業の営業網を通じて、非臨床試
験受託、モデルマウスの販売や各種サービスの提供を推進し、創薬支援事業の拡大を図ります。


2.KRCC 社概要
名 称:KRCC Co., Ltd.
本 社:12F Gyeonggi Bio-Center,147 Gwanggyo-ro, Yeoungtong-gu,
Sowon-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
代 表 者:CEO/President Henry (HyunIl) Shin
設 立:2002 年 1 月
資 本 金:1 億ウォン(10 百万円相当)
事業内容:RI compound 合成、新薬開発総合 consulting、国内外の CRO の代理店業務


3.今後の見通し
本代理店契約が 2021 年 3 月期業績に与える影響はございません。しかしながら、韓国市場の開拓を
通じて中長期的な当社グループの創薬支援事業の成長拡大に寄与するものと考えております。



ご参考: ※1 分子標的薬
分子標的薬とは、従前の薬が異常細胞だけでなく正常細胞を攻撃してしまうのに対
し、病気の原因に関わる特定の分子だけを選んで攻撃することから、副作用を抑え
ると考えられています。


※2 免疫チェックポイント阻害剤
免疫チェックポイント阻害薬は、免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ薬です。
免疫細胞である T 細胞に異物を攻撃することにブレーキをかける仕組みを「免疫チ
ェックポイント」といい、免疫チェックポイント阻害薬は、T 細胞やがん細胞のア
ンテナに作用して、免疫にブレーキがかかるのを防ぎます。


※3 GLP(Good Laboratory Practice:優良試験所基準)
GLP 制度とは、医薬品、化学物質、農薬等の安全性試験を行う試験施設が、試験計
画・実施などに関するすべての要素・過程について定められた手順を遵守し、試験
の信頼性を確保することです。


※4 AAALAC International (The Association for Assessment and Accreditation of
Laboratory Animal Care International/国際実験動物ケア評価認証協会)
AALAC International は、世界で唯一の国際的な第三者評価機関で、 (Reduction
3R
(使用する動物数の削減)
、Replacement(動物を使用しない実験への置き換え)、
Refinement(動物の苦痛軽減)の原則を踏まえ、科学社会における動物の人道的な
取り扱いを推進しています。世界中の 900 を超える医薬品およびバイオ技術企業、
大学、病院およびその他の研究機関がこの認証を取得しており、動物実験及び動物
管理が倫理的に実施されていることの実証として認められています。


※5 GMP (Good Manufacturing Practice:医薬品の製造管理及び品質管理の基準)
GMP は、医薬品を製造する過程について適切に管理し、品質の良い優れた医薬品を
恒常的に製造するための基準です。
以上

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