FRONTEO、独自開発の人工知能エンジンを進化 次世代版「KIBIT G2」の提供を開始

2018 年 11 月 5 日
報道資料
株式会社 FRONTEO


FRONTEO、独自開発の人工知能エンジンを進化
次世代版「KIBIT G2」の提供を開始
拡張性を高め、処理時間の短縮やAPI“KIBIT-Connect”で、より広範な
ビジネスシーンでのAI実装をコミット。KIBITエコシステムの更なる拡大へ


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本正宏)は、独自開発の人
工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を強化し、人工知能(AI)実装の汎用性を高めた次
世代版の人工知能エンジン「KIBIT G2」(キビット ジーツー G2=Generation 2)、およ
び外部システムとの連携を容易にするAPI※「KIBIT-Connect」(キビットコネクト)の提供
を開始しました。

新しい「KIBIT G2」と「KIBIT-Connect」の提供を通じて、テキスト解析の目的とデータ
総量に応じた解析処理の最適化を実現し、お客様の業務システムへの組み込みや、外部パー
トナーによる新たなAIソリューションの開発を促進することで、KIBITエンジンを核とした
エコシステムの拡大を進めていきます。FRONTEOの人工知能製品への「KIBIT G2」の搭載
は、2018年度中に順次行っていきます。




KIBITは、テキスト解析において、キーワードだけに頼らず、専門家や勘の優れた人が備え
る“暗黙知”を再現できます。従来のテキストマイニングや検索技術と一線を画した、独自
の機械学習アルゴリズムを用いていることで、小さな計算資源と少量の教師データによる短
時間での解析が可能です。また、異なる表現でも類似性や文脈を捉え、文章の特徴量を抽出
できるなど、高い自然言語処理技術と実践的な結果を得られる点が高く評価されています。

現在、KIBITは金融、メーカー、サービス、運輸、官公庁など国内外の約100社超の導入実
績があり、類似文書の抽出やリスクの発見、営業機会の発掘、不正防止、個人の嗜好のマッ
チング、行動予測など幅広いソリューション提供と運用支援に役立っています。

FRONTEOでは、KIBITの解析能力の強化とアプリケーション機能改善の見直しを継続・
推進すると共に、お客様の業務システムへの拡張性を考慮した受託開発と、外部の開発パー
トナーとの連携による新たな人工知能ソリューション開発の促進を加速し、多様なビジネス
シーンにおけるAI実装の汎用化を実現していきます。

また、2018年11月16日には “使えるAI”の開発と提供を目指す「FRONTEO AI BizDevOps
Lab.(フロンテオ エーアイ ビズデブオプスラボ)」を設立します。課題の発見と解決策
の立案から、実現可能なAIの運用設計に至るプロセスを最短で実現し、実効性の高いAIソリ
ューションを共創する場として、外部の開発パートナーやお客様との連携・共生を強化して
いきます。


KIBIT G2 の特徴は以下のとおりです。

1. 企業内の大規模業務システムとのシームレスな連携を行う API“KIBIT-Connect”
お客様の業務システムとの連携と、外部開発パートナーによるAIアプリケーション開発を
可能とするAPI 「KIBIT-Connect(キビット コネクト)」の有償での公開、提供を開始し
ます。企業内のシステムとクラウド上でのKIBIT G2エンジンの連携により、文章データの
登録や教師データの作成、解析結果となるスコアリングの提供など、KIBIT-Connectを通
じたデータの収受がシームレスに行われます。




KIBIT-Connect の提供により、個社の業務用件に沿った業務システムにおける KIBIT G2
の解析データを効果的に活用するための受託開発、また外部のパートナーによる KIBIT
G2 エンジンを活用した、新たなアプリケーションやシステムづくりといった、多くのビ
ジネスシーンにおいて実効性の高い人工知能の実装が可能となります。
KIBIT-Connectは、KIBIT G2エンジン提供とOEM提供(他社ソフトウェアへの組み込み)
の2つのパターンでします。KIBIT G2エンジンの提供方法については、ユーザーの利用要
件や環境に応じ、機能等に制限のないフルプラン(Full Plan)と、一部制約付きのライト
プラン(Light Plan)の2種類となっております。

2. 解析の並列処理による拡張性を強化。処理時間の短縮が可能
従来のKIBITエンジンは、解析の実行時、1つのサーバー上で形態素解析などの自然言語
処理や、独自の機械学習アルゴリズム「Landscaping(ランドスケイピング)」による重
み付けなどの処理を行ってきました。従来のKIBITでの処理時間は、学習データや解析対
象データの量とその設定、クラウド上またはオンプレミスでのサーバー能力によって、決
定されていました。今回KIBIT G2の提供により、複数サーバーでの並列処理が可能になる
ことで、お客様のご要望に応じたデータの総量や解析結果が必要となる程度によって、解
析処理をフレキシブルに行うことができます。また同時に並列化によるシステムの可用性
も高めることができます。並列可能なサーバー数は原則無制限(システム環境による)
で、データの割り振りは自動的に行われるため、解析担当者やシステム管理者の負荷も最
小限にすることができます。





3. 機械学習アルゴリズムのカスタマイズ
KIBIT G2 では、個別のお客様企業の解析案件に応じて、機械学習アルゴリズム
「Landscaping」のカスタマイズが可能になります。従来、解析精度向上のためのチュー
ニングは、主に教師データの調整による重み付けの変化やキーワード登録の併用などによ
って行ってきました。KIBIT G2 では、解析案件の特殊なケースに応じて、多品詞対応、類
義語の拡張といったカスタマイズが可能となる他、アルゴリズムに対して、解析のケース
に応じた個別設定を行うことが可能です。これにより、FRONTEO の AI ソリューション
は、さらに広範な課題の解決や新たなアプリケーションの創出を促進します。

KIBIT は、人工知能エンジンとして、2014 年からのお客様への提供開始以来、数多くの成
果を挙げてきました。2018 年には、金融庁が行う Fintech 実証実験ハブに参画し、人のみ
で応対記録をチェックする場合と、KIBIT を活用する場合を比較し、42%の時間短縮と約 2
倍の精度を実現したことが実証されています。また、企業での不正や人事における離職の予
兆の発見、行動予測など、お客様企業の現場で様々な実績をあげています。

人工知能が、企業と社会で利用される本格的な実用化フェーズに突入した昨今において、
FRONTEO が培ってきた独自の自然言語処理技術、テキスト解析及び業務運用定着のノウハ
ウに加え、今回の KIBIT G2 と KIBIT-Connect の提供開始により、人工知能の業務活用や導
入にとどまらず、成果を伴う運用の定着をコミットし続けることで、企業や社会の生産性向
上に貢献します。

※API = Application Programming Interface

KIBIT G2 特設サイト
http://www.kibit-platform.com/g2/

■KIBITについて
「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開
発した日本発の人工知能エンジンです。人間の心の「機微」(KIBI)と情報量の単位である「ビ
ット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を学習できる人工知能」を意味しています。テキス
トから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選
び方を再現することができます。

■FRONTEO について URL: http://www.fronteo.com/
株式会社FRONTEOは、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行うeディスカバリ(電子証拠開示)や、デジタルフォレンジック調査を支援する企業とし
て2003年8月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・ビュ
ー)」、日・中・韓・英の複数言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーデ
ィング)」技術などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。このリーガル事業で培わ
れ、発展した「KIBIT」を始めとする独自の人工知能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗
黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の予測を実現します。ヘルスケアやビジネスイ
ンテリジェンスなどの領域に展開し、FinTechやRegTechに加え、「働き方改革」でも実績をあ
げています。2007年6月26日東証マザーズ、2013年5月16日NASDAQ上場。資本金2,507,346千
円(2018年3月31日現在)。2016年7月1日付けで株式会社UBICより現在の社名に変更しており
ます。


<KIBIT G2、KIBIT-Connect の活用に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO ビジネスソリューション本部 企画部
TEL: 03-5463-6375 E-mail:bpd@fronteo.com

<報道関係者お問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 池内、水口
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





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