FRONTEO、骨折予防を目的とした新規AI医療機器の開発を開始

2021 年 5 月 12 日
報道資料
株式会社 FRONTEO


FRONTEO、骨折予防を目的とした
新規 AI 医療機器の開発を開始


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)は、
FRONTEOにとって2つ目のAI医療機器パイプラインとなる「骨折スクリーニングAIプログラム」の開
発を開始しました。


本システムは、FRONTEOが独自開発した自然言語処理AIエンジン「Concept Encoder(商標:
conceptencoder、読み:コンセプトエンコーダー)」の技術を活用し、入院患者の電子カルテに記
載された医療情報から院内で骨折する可能性のある患者をスクリーニングするものです。特に高齢者
においては、骨折は寝たきり状態や認知症の進行だけでなく、死亡にもつながる重大なリスクです。
高齢社会が進む中、高齢者の骨折予防は重要な社会的課題のひとつであり、FRONTEOはその解決に
寄与すべく、骨折スクリーニングAIプログラムの開発を開始しました。


FRONTEOは、今年1月に東京都より第一種医療機器製造販売業の許可を取得し(許可番号:
13B1X10350)、医療機器の技術開発・製品開発・臨床開発・製造・販売までのプロセスを自社で行
える体制を構築しました。現在、世界初の言語系AI医療機器の薬事承認取得を目指し、4月に臨床試
験を開始した「会話型 認知症診断支援AIシステム」、今回開発を開始した「骨折スクリーニングAI
プログラム」に続き、今後もさらなるAI医療機器の開発に努め、医療の安全推進と質の向上、患者の
QOL向上に貢献してまいります。




■第一種医療機器製造販売業許可について
日本では、医薬品・医療機器等の製造販売は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保
等に関する法律」(通称:薬機法)で規制されており、厚生労働省や都道府県の許可・承認を得るこ
とが必要です。医療機器製造販売業は、医療機器を出荷・上市し、製品の有効性・安全性・品質の責
任を負う業態です。医療機器の承認申請や届出をはじめ、実際に利用される際の安全・品質管理とそ
れに必要な情報収集・分析、対応などを行います。医療機器は、利用者に与えるリスクの度合いによ
ってクラスI~IVに分類されており、このクラスにより必要な業許可の種類が異なります。第一種医療
機器製造販売業は、すべてのクラスの医療機器の取り扱いが可能となる資格です。


■会話型 認知症診断支援AIシステムについて
URL: https://lifescience.fronteo.com/aidevice/dementia/
会話型 認知症診断支援AIシステム(AI医療機器)はFRONTEO独自の自然言語解析AI「Concept
Encoder」を利用し、患者と医師との間の5~10分程度の日常会話から認知機能障害をスクリーニン
グできるシステムです。本システムは、超高齢化社会を迎えた日本の重要課題である認知症対策に加




え、遠隔医療を始めとするデジタル医療の進展や医療の効率化・標準化などに貢献できるものと考え
ています。FRONTEOは、共和薬品工業株式会社と2020年6月に事業提携契約を締結し、本システム
の医療現場への早期実用化・市場浸透を目指しています。 特許登録番号:特許第6733891号


■Concept Encoderについて
URL:https://lifescience.fronteo.com/technology/conceptencoder/
「Concept Encoder(商標:conceptencoder、読み:コンセプトエンコーダー)」は、FRONTEOが
ライフサイエンス分野に特化して開発した自然言語解析AI(人工知能)です。自由記述のテキストデ
ータを大量に含むメディカルデータを、エビデンスに基づいて有効に解析・活用することを目的に、
2018年に開発されました。「Concept Encoder」はテキスト以外のデータとの共解析も可能であり、
ライフサイエンス領域に蓄積されてきた遺伝子発現情報・バイタルサインや各種検査値などの数値デ
ータとの共解析の研究を進めています。特許登録番号:特許第6346367号


■FRONTEO について
URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT」と「conceptencoder」を用い
て膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、
データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠
開示)」や、「デジタルフォレンジック調査」というリーガルテック事業をメインに、日本、米国、
韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。リーガルテック事業で培ったAI技術をもとに、
2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、OSINTへと事業のフィールドを
拡大し、AIを用いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・
人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上場。
2021年1月13日第一種医療機器製造販売業許可(許可番号:13B1X10350)を取得。資本金2,568,651
千円(2020年3月31日現在)。


※FRONTEO、conceptencoder、KIBITはFRONTEOの日本における登録商標です。



<報道関係者のお問合せ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 瀬川
FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com


<ライフサイエンス AI 事業に関するお問合せ先>
株式会社 FRONTEO ライフサイエンス AI 事業本部
https://lifescience.fronteo.com/contact





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