PFOS、PFOAフリーのオールマイティな泡消火薬剤「グリーンアルコエース」を販売開始

2020 年 11 月6日
報道関係各位

代表取締役社長 遠山 榮一


PFOS、PFOA フリーのオールマイティな泡消火薬剤「グリーンアルコエース」を販売開始

当社は、PFOS、PFOA フリーの環境にやさしいふっ素たん白泡消火薬剤グリーンアルコエース 3-3 を 2020 年 11
月中旬から販売開始いたします。本製品は、非水溶性液体燃料及び水溶性液体燃料 ※下記
( (2)参照ください)
の両方に対して有効な消火性能を発揮し、主に石油化学コンビナート等の危険物施設に貯蔵されている泡消火
薬剤の交換需要に最適な製品であります。


 本製品の特長
(1)画期的な環境対応性
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs 条約)において規制対象となった有機ふっ素化合
物である PFOS、PFOA は、近年、世界中で大きな環境問題を惹起しております。日本においても化学物質の審
査及び製造等の規制に関する法律(化審法)により PFOS は既に規制されており、PFOA は来年以降に規制が予
定されています。
従来のふっ素たん白泡消火薬剤は、
消火性能等を向上させるため、ふっ素系界面活性剤(有機ふっ素化合物)
を添加しており、当該有機ふっ素化合物は、その製造過程で PFOA が副生成物として生じてしまいます。世界
の有機ふっ素化合物メーカーは、製造過程の中で副生成物として生じる PFOA の含有量を軽減すべく最大の努
力を払ってきておりますが、未だその完全除去には至っていないのが現状です。
本製品は、従来とは異なる製造方法により、PFOA を含まない有機ふっ素化合物を原料として使用している
ため、化審法上の規制はありません。さらに、今後 POPs 条約において規制が検討されている PFHxA 及びその
関連物質も一切含有していない、画期的な泡消火薬剤です。


(2)オールマイティな消火性能
本製品は、非水溶性液体燃料と水溶性液体燃料の両方に適応できる泡消火薬剤です。

【対象例】 非水溶性液体燃料:ガソリン、重油、軽油、灯油、航空燃料等
水 溶 性 液 体 燃 料:メタノール、エタノール、アセトン、イソプロピルアルコール等


 製品仕様
項目 規格 グリーンアルコエース 3-3
外観 ―――― 黒褐色粘稠液
比重(20℃) 1.10~1.20 1.155
粘度 cSt(=mm2/s) 400以下 / -10℃ 280 / -10℃
水素イオン濃度(20℃) 6.0~7.5 7.00
流動点(℃) -12.5以下 -12.5
型式 たん白泡3%(-10℃~+30℃)
国家検定型式番号 泡第2020~5号
・準拠規格:「泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令に基づく。(自治省令第26号:昭和 50 年 12 月 9 日)」

なお、当社は、消防機器メーカーとして、有機ふっ素化合物による環境問題は、真摯に向き合わなければなら
ない課題のひとつとして認識しており、今後はふっ素フリーの泡消火薬剤の開発も進めてまいります。

<本件に関するお問い合わせ先>
日本ドライケミカル株式会社 営業本部
〒114-0014 東京都北区田端 6 丁目 1-1 田端 ASUKA タワー18 階
TEL:0120-606-178(フリーダイヤル)
、03-5815-5027 FAX:03-3822-9772 https://www.ndc-group.co.jp/

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